人材業界特化の転職支援サービス 転テン
【オンライン面接攻略ガイド】準備から成功までのポイント!

【オンライン面接攻略ガイド】準備から成功までのポイント!

オンライン面接は、インターネットを通じて行われる就職活動の一環です。従来の対面式面接と異なり、応募者と面接官がZoomやGoogleMeetsなどのビデオ通話システムを利用して遠隔地から面談を行います。コロナ禍以降、多くの企業で採用されるようになった手法で、時間と場所の制約を軽減できる利点があります。

多くの企業で第一次面接・第二次面接などで実施されており、就活時にはほぼ確実に経験すると言っても過言ではないでしょう。

対面面接と評価されるポイントの違い

オンライン面接では、従来の面接評価項目に加えて、新たな観点からも評価が行われます。事前準備の周到さや、突発的なトラブルへの対処能力が加わるのです。また、オンライン環境下での配慮や思いやりの姿勢も評価の対象となります。技術的なスキルや適応力も重要な評価ポイントとなるため、これらを意識して臨むことが大切です。

オンライン面接前の確認マナー

ここではオンライン面接前のマナーを解説していきます。以下の項目について事前に確認しておくことがマナーになりますので、怠らないようにしましょう。

  • PC・スマホのスペック
  • インターネット接続
  • アカウント
  • 背景
  • カメラの画角・明るさ
  • WEBカメラ・PCの充電
  • マイク・イヤホン設定
  • 服装・髪型
  • 緊急連絡先

PC・スマホのスペック

使用するデバイスのスペックを確認することは非常に重要です。

ZoomGoogle Meetなどの会議ツールの公式ウェブサイトで推奨スペックを確認しておきましょう。性能が不十分な場合、画面が固まったり音声が途切れたりする可能性があります。安定した通信を確保するため、面接中は会議ツール以外のアプリケーションを閉じておくことをお勧めします。

インターネット接続

安定したインターネット接続は、オンライン面接の成功に不可欠です。Wi-Fiなどの通信環境が安定しているか、事前に確認しておきましょうFastCom(提供:Netflix inc)などの通信速度測定サービスを利用して、実際の速度をチェックすることをお勧めします。

また、スマートフォンを使用する場合は、十分な通信容量があるか確認してください。家庭のWi-Fiが不安定な場合は、スマートフォンのテザリング機能を利用するのも一つの方法です。

アカウント

面接に参加する際は、必ず本名のアカウントを使用しましょう。これは基本的なマナーです。ゲームや個人的な用途で使用しているアカウントでログインしてしまうと、ハンドルネームが表示されてしまう可能性があります。面接官に不適切な印象を与えないよう、事前にアカウント設定を確認しておくことが大切です。

背景

面接時の背景は、プロフェッショナルな印象を与える重要な要素です。オフィス環境のような背景や、白を基調とした単調な背景を選びましょう。背景画像を設定しない場合でも、乱雑な場所や屋外、私生活が垣間見えるような場所は避けるべきです。必要に応じて、バーチャル背景機能を利用するのも一案です。下記のようなフリー画像サイトを参照し、フリーの背景画像を事前にダウンロードしておきましょう。

フリー画像サイト例:pixabay

カメラの画角・明るさ

カメラの設定は、面接官があなたを正しく見るために重要です。正面から映るよう、カメラの位置を調整しましょう。顔が十分に見えないほど暗い場合は、照明が当たる場所に移動するか、間接照明を用意することをお勧めします。300円程度で購入できる簡易的な照明でも効果的です。スマートフォンの懐中電灯機能を利用するのも有用なので選択肢にいれておきましょう。

また、オンライン面接の際は、スマホを物などで固定したり、手持ちカメラを使用するのは避けたほうが無難です。スマホスタンドやクリップなどで固定できるカメラを使用し、カメラが定点になることを徹底しましょう。

WEBカメラ・PCの充電

面接中にバッテリー切れで中断されることがないよう、必ず充電しながら面接に臨みましょう。PCやスマートフォンの充電器を事前に準備し、十分な電力が確保できる状態で開始することが大切です。WEBカメラが充電式の場合は、必ず面接前にフル充電しておきましょう。

マイク・イヤホン設定

音声トラブルを防ぐため、マイクとイヤホンの設定を事前に確認しておくことが重要です。使用する会議システムの音声設定で、正しいデバイスが選択されているか確認しましょう。多くのシステムでは、テスト機能が用意されているので、WEB面接前に必ず音声チェックを行ってください。

また、最近ですとワイヤレスイヤホンの充電が途中で切れてしまう事例がとても多いです。面接前にフル充電しておくか、有線イヤホンを準備することを推奨いたします。

服装・髪型

服装と髪型は、第一印象を左右する重要な要素です。事前に送られてくるメールで、ドレスコードが指定されていないか確認しましょう。オンライン面接では表情がより重要になるため、髪型はすっきりとしたものをお勧めします。

服装は基本的にスーツですが、季節によってはワイシャツのみでも問題ない場合があります。ただし、カジュアルすぎる服装は避けるべきです。

緊急連絡先

技術的なトラブルに備え、緊急連絡先を事前に確認しておくことが重要です。システムが突然落ちてしまった場合など、迅速に連絡が取れるよう準備しておきましょう。面接担当者の電話番号やメールアドレスを手元に用意しておくと安心です

オンライン面接入室のマナー

面接開始時刻の5分前には待機しておくことをお勧めします。この時間を利用して、再度カメラとマイクの動作確認を行いましょう。早めに入室することで、落ち着いて面接に臨むことができます。また、技術的な問題が発生した場合にも対応する時間的余裕が生まれます。

オンライン面接中のマナー

ここでは、面接中に注意すべきマナーについて解説します。以下の4つのポイントに注視していきましょう。

  • カメラオン
  • 目線
  • 話し方
  • 相槌のタイミング

カメラオン

面接中はカメラを常にオンにしておくことが原則です。面接官との信頼関係を築くためにも、お互いの表情を見ながらコミュニケーションを取ることが重要です。カメラをオフにすると、誠実さに欠ける印象を与える可能性があります。

目線

オンライン面接では、目線の重要性が増します。できる限り真正面を向き、カメラ目線で話すよう心がけましょう。カメラの位置やモニターの配置の関係で、どうしても正面を向くことが難しい場合は、面接開始時にその旨を伝えておくとよいでしょう。誠実さを示すためにも、適切な目線を維持することが大切です。

話し方

オンライン面接では、通常よりもゆっくりと、そして大きめに話すことをお勧めします。マイクに向かって話すことで、より明瞭な音声が相手に伝わります。

また、オンライン面接ではタイムラグや音声の乱れが生じる可能性があるため、より伝わりやすい話し方を心がけましょう。

必要に応じて、重要なポイントを繰り返したり、ゆっくりと説明したりすることも効果的です。

相槌のタイミング

オンライン面接では、通信のタイムラグにより、相槌のタイミングが難しくなります。面接官の話に逐一言葉で相槌を打つと、話を遮ってしまう可能性があります。そのため、頷きにとどめておくのが賢明です。

面接官の話にひと段落がついたタイミングで、言葉での相槌を入れるようにしましょう。これにより、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

オンライン面接退室のマナー

面接が終了したら、「ありがとうございました」とお礼を述べたうえで、しっかりと頭を下げましょう。オンライン面接でも、礼儀正しい態度を示すことが重要です。

また、面接官が会議室を閉じるまで退出しないことも大切なマナーです。万が一、面接官が長時間会議室を閉じない場合は、「失礼いたします」と一言声をかけたうえで退出するようにしましょう。

オンライン面接後のマナー

オンライン面接後のマナーもあります。行わなくても問題がないものもありますが、しっかりと行えば、プロフェッショナルな印象を与えることができます。以下の項目をぜひご確認ください。

  • お礼メールの送信
  • 追加資料の送付
  • 次のステップの確認

お礼メールの送信

面接終了後、24時間以内にお礼メールを送ることをお勧めします。面接でのやり取りを振り返り、印象に残ったポイントや、さらなる自己アピールを簡潔に記載しましょう。

例文

件名:本日の面接ありがとうございました

○○株式会社
人事部 採用担当 △△様

本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。

御社の「顧客第一主義」の理念と、それを実現するための具体的な取り組みについてお話を伺い、非常に感銘を受けました。特に、社員の方々が主体的に新しいサービスの開発に取り組んでいる点に強く惹かれました。

私自身、学生時代のプロジェクトで培ったチームワークとリーダーシップのスキルを活かし、御社の理念実現に貢献できると確信しております。

面接を通じて、御社で働きたいという思いがさらに強くなりました。次のステップについて、楽しみにしております。

何かご不明な点やご質問がございましたら、いつでもご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

[自分の名前]

追加資料の送付

ガクチカやポートフォリオについて、面接中に十分に説明できなかった点や面接官から要求があった追加情報がある場合は、お礼メールとともに送付するとよいでしょう。ただし、求められていない情報を過度に送ることは控えましょう。

追加資料を送付する際は、以下の点に注意してください。

  • 資料の目的を明確に説明する
  • 簡潔で分かりやすい資料を心がける
  • ファイル形式やサイズに配慮する(PDFが望ましい)

例文

面接中にお話しした私のポートフォリオについて、より詳細な情報をご覧いただければと思い、添付いたしました。特に、3ページ目の「○○プロジェクト」は、御社の事業と関連性が高いと考えております。ご確認いただければ幸いです。

次のステップの確認

面接中に次のステップについて明確な説明がなかった場合は、お礼メールの中で丁寧に確認することをお勧めします。ただし、しつこくならないよう注意が必要です。

例文

今後の選考プロセスについて、もし可能でしたら、おおよその流れをお教えいただけますと幸いです。引き続き、どのような形でも対応させていただく準備がございます。

返信・連絡がない場合の対応

面接を実施してから1週間以上経っても返信がない場合、フォローアップの連絡を検討しても構いません。ただし、以下の点に注意しましょう。

  • 押し付けがましくならないよう、丁寧な言葉遣いを心がける
  • 自分の熱意を伝えつつ、相手の状況を理解していることを示す
  • 具体的な返答期限を求めすぎない

例文

前回の面接から少しお時間が経ちましたが、選考状況について何かご連絡いただけることがございましたら幸いです。御社の選考プロセスを尊重しつつ、私の方でご準備できることがございましたら、お知らせいただければと存じます。

オンライン面接でカンペを使う際には

基本的に、面接中にカンペを使用することはお勧めできません。しかし、どうしても必要な場合は、カメラの横に小さなメモを置くなどの工夫をしましょう。これにより、カメラ目線を維持しながら、必要な情報を確認することができます。

手元や別のモニターにカンペを置くと、目線の動きで気づかれてしまう可能性があるので注意が必要です。あくまでも補助的な使用にとどめ、自然な会話を心がけることが大切です

オンライン面接でありがちなトラブルと対処法

ここではオンライン面接特有のトラブルについて、その対処法とともに解説いたします。

  • 音声が聞こえない・途絶える
  • 画面が固まる・接続が切れる
  • バーチャル背景が機能しない
  • 予期せぬ騒音や割り込み
  • 画面共有のトラブル
  • 緊急時の対応

音声が聞こえない・途切れる

音声トラブルは最も頻繁に発生する問題の一つです。まず、会議ツール上の自分のマイクとスピーカーの設定を確認しましょう。それでも改善されない場合は、イヤホンの抜き差しや、部屋への入り直しを試してみてください。どうしても解決しない場合は、電話での代替を提案することも一案です。

画面が固まる・接続が切れる

インターネット接続の不安定さが原因の場合が多いです。可能であれば、より安定した接続環境(有線LANなど)に切り替えましょう。また、バックグラウンドで動作している不要なアプリケーションを閉じることで、改善される場合もあります。接続が完全に切れてしまった場合は、速やかに再接続を試み、面接官にお詫びと状況説明をしましょう

バーチャル背景が機能しない

事前にテストを行っていても、当日になってバーチャル背景が機能しないことがあります。この場合、焦らずに素早く対応することが大切です。可能であれば、実際の背景を整えられる場所に移動しましょう。それが難しい場合は、面接官に状況を説明し、理解を求めることが適切です。

予期せぬ騒音や割り込み

家族や同居人、ペットなどによる予期せぬ騒音や割り込みが発生することもあります。事前に周囲の人々に面接中であることを伝え、静かに過ごしてもらうよう協力を求めておきましょう。

万が一、騒音や割り込みが発生した場合は、面接官に謝罪し、簡潔に状況を説明することが重要です。必要に応じて、一時的にミュートにするなどの対応も取りましょう。

画面共有のトラブル

ポートフォリオや資料の画面共有を求められた際、うまく表示されないことがあります。事前に画面共有の練習をしておくことが重要です。

関係ない画面が出てしまうなどのトラブルが発生した場合は、落ち着いて操作を確認し、必要に応じて面接官の指示を仰ぎましょう。

また、画面共有ができない場合に備えて、資料をPDFなどで事前に送付しておくことも検討してください。

緊急時の対応

予期せぬ停電や機器の故障など、深刻なトラブルが発生した場合に備え、事前に緊急連絡先を確認しておくことが重要です。もし、トラブルが起きてしまった場合は、可能な限り速やかに代替手段(電話やメールなど)で面接官に連絡を取り、状況を説明しましょう。誠実な対応と迅速な連絡が、このような不測の事態での評価ポイントとなります。

総括:オンライン面接を成功させるために

オンライン面接は新しい形式ですが、基本的な面接の心得は変わりません。誠実さ、熱意、そして準備の良さを示すことで、面接官に好印象を与えることができます。これらのポイントを意識し、自分らしさを存分に発揮できるよう努めましょう。

技術的なトラブルへの対処能力や、オンライン環境での適切なコミュニケーションスキルも、重要な評価ポイントとなります。事前の準備を怠らず、落ち着いて対応することで、むしろこれらを自己アピールの機会として活用できるでしょう。

適切な準備と心構えがあれば、オンライン面接も対面式と同様に、あなたの魅力を十分にアピールできる機会となります。この記事で紹介したマナーや注意点を参考に、自信を持ってオンライン面接に臨んでください。きっと、あなたの可能性を最大限に引き出すことができるはずです。

人材業界で転職を考えている方は「転テン」がおすすめ!

▼「転テン」で求人を見てみる▼